「こんな体験、他にないだろ。」
私たちは、日本で唯一の“キャンプファイヤー”に特化したNPO法人です。
NPO法人キャンプファイヤー屋は、青少年教育に長年携わってきたメンバーによって設立されました。
体験活動には、子どもたちが人と関わりながら、社会を生き抜く力を育む力があります。なかでもキャンプファイヤーは、“非日常感”と“希少性”にあふれた、特別な体験です。
大きな炎を囲みながら、仲間と声をあげて歌い、全身で楽しむ時間。
そのひとときが、子どもたちにとって、かけがえのない体験になると、私たちは信じています。
そしてその炎を、より多くの子どもたちや地域の人たちの元へ届けるために、活動を続けています。


活動内容
「“キャンプファイヤー”というきっかけを通して、
“体験をする”楽しさを広めます。」
今の子どもたちを取り巻く環境は、便利で安全な社会へと大きく変化してきました。
その一方で、自然や人と深く関わるような、“リアルな体験”に出会う機会は、少しずつ減ってきているのかもしれません。
とくにキャンプファイヤーのような活動は、場所や安全管理、担い手の確保など、準備や実施に高いハードルがあることから、現場で行うのが難しいという声も多く聞かれます。
それでも、夜の闇に灯る炎を囲み、仲間と声をあげて歌い、全身で楽しむあのひとときには、他では得られない価値があります。「楽しかった」「またやりたい」と心から感じた経験は、子どもたちの中にずっと残り続けます。
そんな“はじめの一歩”として、キャンプファイヤーはとても力のある体験だと、私たちは信じています。
この炎を、次の世代へとつないでいくために。
私たちは、NPO法人キャンプファイヤー屋を立ち上げました。

体験活動
「体験には、人を育てる力がある。」
子どもたちは本来、自然や社会、人との関わりの中で、五感を通じて学び、育っていく存在です。
しかし近年、都市化や少子化、電子メディアの普及、地域とのつながりの希薄化など、社会の変化により、こうした直接的な体験の機会が少なくなってきています【※1】。
文部科学省の中央教育審議会は、こうした背景を「心や体を鍛える負荷のない“無重力状態”」と表現し、子どもたちが全力を出す“スイッチ”を押す機会を失っていると警鐘を鳴らしています【※2】。
体験活動は、そうした環境の中で、子どもたちが自分の力を信じ、他者と関わりながら“生きる力”を育むための貴重なきっかけになります。
たとえば以下のような体験──
- 自ら体を動かして挑戦する
- 仲間と協力して何かを成し遂げる
- 思い通りにいかない状況に向き合い、自分で考え、動く
- できた・伝わった・楽しかったという実感を得る
これらはすべて、机上では得がたい学びです。
文部科学省の報告では、体験活動によって以下のような力が育まれると示されています【※3】【※4】:
- 自立心・主体性
- 協調性・責任感
- 創造力・変化への対応力
- 他者と協働する力
- コミュニケーション能力・チャレンジ精神 など
また、「子どもの成長を支える20の体験」と「体験を通じて育成したい12の資質・能力」も提言されており、幼少期から青年期にかけて、意識的・計画的に多様な体験を重ねることが求められています【※5】。
私たちは、そうした「学びの入り口」として、キャンプファイヤーのような非日常の体験にこそ、子どもたちの心を揺らす力があると信じています。
ただ楽しいだけでなく、“自分の中に何かが残る”――そんな体験を、子どもたちにひとつでも多く手渡していきたいと考えています。
【※1】文部科学省:体験活動の教育的意義
【※2】中央教育審議会 第160号答申「今後の青少年の体験活動の推進について」
【※3】青少年の体験活動の推進に関する調査研究報告書(令和2年度)
【※4】文部科学省:子供たちの未来を育む豊かな体験活動の充実
【※5】文部科学省:体験活動等を通じた青少年自立支援プロジェクト

なぜ“キャンプファイヤー”に特化しているのか
「非日常感」と「希少性」──その二つを兼ね備えているから。
🔥 非日常感
日が沈んだあと、大きな炎を囲んで始まるキャンプファイヤー。
夜の闇に照らされながら、大きな声で歌い、手足を大きく動かして踊り、全身で表現し合う時間。
日常生活ではまず出会うことのない、大きな火を前に、仲間と共に過ごすその体験は、全身で味わう“特別な空間”です。
やがて火が小さくなり、語りの時間へ。
木がはぜる音、煙の香り、虫の鳴き声──。
さっきまでの高揚がまだ体に残る中で、自然の音に包まれながら、素直な気持ちを言葉にする時間が流れます。
こうした五感を通じて仲間と共有する体験は、他の活動ではなかなか得難いものです。
私たちは、キャンプファイヤーの持つこの“非日常感”に、かけがえのない価値があると考えています。
🔥 希少性(やりづらさ)
キャンプファイヤーは、やりたくてもできない体験になりつつあります。
まず場所の問題。
火を起こし、大きな声で活動できる場所は限られており、都市部や住宅地ではとくに難しいのが現状です。
次に担い手の問題。
感染症流行の影響もあり、キャンプファイヤーを企画・運営する経験を持つ人が減り、その技術や知識の継承も進んでいません。
実際に、キャンプは実施しているものの「ファイヤーだけはできていない」という声を、私たちは何度も耳にしてきました。
キャンプファイヤーは、“やりづらさ”を抱えた活動だからこそ、特別な価値を持っていると私たちは考えています。
その火が、子どもたちの中に深く残る経験となるよう、環境やノウハウの面から支えていくことが、私たちの役割です。

私たちが目指す未来
・希少性の高い体験活動を、もっと身近にすること
・子どもたちが「自分を出せる場」をつくること
・キャンプファイヤーの文化を、次の世代へつなげること
一見地味に見えるかもしれない、ただ火を囲むという行為。
でもその中には、人と人とがつながり、心が動く力があります。
一見、ただ炎を囲んで過ごすだけの時間かもしれません。
けれどその中には、人と人とがつながり、心が動き出す力があります。
私たちは、この体験を“はじめの一歩”として、多くの子どもたちにとっての自分らしさの原点を育む場にしていきたいと考えています。
ここが、“体験”への入り口になるように。
そして、この炎が、未来へと受け継がれていくように。
団体名 | NPO法人キャンプファイヤー屋 |
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設立 | 2025年 3月 10日 |
代表 | 髙久 洵一 |
所在地 | 千葉県木更津市清見台南2-15-6 |