大人の方へ

体験活動は、子どもだけのものではありません。
大人の理解があってこそ、その一歩が生まれます。

「行かせるかどうか」は、思っている以上に大きな決断。
どんなに良さそうな体験でも、子どもだけの判断では参加できません。

うちの子に合ってるかな?

ちゃんと見てくれる人はいるかな?


そう思うのは、当然のことです。

だからこそ、私たちはまず保護者や周りの大人に向けて、体験活動の価値をきちんと伝えたいと思っています。

自分が体験してきたこと“だけ”が、基準になっていませんか?
多くの大人は、自分が体験したことは「子どもにも体験させたい」と思います。
一方で、自分が苦手だったり縁がなかった分野は、なんとなく避けがちです。

でも、子どもは親とは別の人生を生きています。
親の知らない世界に、その子が伸び伸びと自分を出せる場があるかもしれません。

体験活動は、子どもだけのものではありません。
大人の理解があってこそ、その一歩が生まれます。

体験活動の価値は、データにも表れています。
文部科学省の中央教育審議会では、以下のように示されています。

また、青少年教育振興機構などの調査からは、次のような効果も明らかになっています。

主な効果(具体例)

  • 自己肯定感
    小さな達成体験を積み重ね、自信につながる
  • 協調性
    仲間との活動の中で他者との関係性を学ぶ
  • 忍耐・柔軟性
    不便さや予想外の状況を経験する中で身につく
  • 主体性
    受け身ではなく、自ら選び動く感覚が育つ



子どもの成長は、“送り出してくれた人”のおかげで始まります。

体験の場には、正解も不正解もありません。
でも、やってみなければわからないことばかりです。

「この体験が、この子のためになるかもしれない」
その気持ちで送り出してくださることが、何よりの支えになります。

私たちは、子どもたちをしっかり見守りながら、一人ひとりが自分を出せるような環境を整えて、受け入れます。

最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
知ろうとしてくれたこと、それ自体が、すでに行動だと思っています。

子どもたちが、安心して体験に向かえる社会をつくるには、
「ちょっと気になって調べてみた」というような一歩が積み重なっていくことが必要です。

どうかこれからも、「体験って、いいかもな」と思っていてください。
その気持ちが、子どもたちの未来の火を灯します。